俺にもそんな純粋な時があったこと

無邪気に笑い泣いた日々。



今は醜くくすんでしまったこの心も

その核となるものは透きとおったものであったことに安心にも似た思いが込み上げてきた。


今の記憶の親は、いつも口うるさく否定的だけれど


記憶にない頃の親は成長に喜び涙しながら

必死に育ててきた日々が隠れえていたことにも気付かされた。



一人で大きくなり

自分の身体

自分の人生、


どうしようと勝手だろ!!と強気に思っていた。



そして、本当の意味では誰からも愛されてなんて無い、と思っていた。



けれど、自分の奥底には愛おしく思われ

愛された事が積み重ねられているのかもしれないと思った。