彼女との社交辞令のような約束から進展も無いまま何日もがたった。



今月の売り上げの発表も、もちろん俺がNO.1だった。


みんなに感心され、尊敬の目で見られ、拍手を受けた。



俺は優越感を感じていた。




そう、今までなら・・・。




優や彼女に出会って

優の純粋さと

彼女の誠実さ

ひたむきさに出会うたび



俺の心はチクチクと痛んだ。



そして、今までの自分を振り返って

その道のりが無意味な気がして


自分の求めて目指していたものが何だったのかさえわからなくなっていた。