そう、俺も目の前のホストの様に今日も女に付きまとわれた。

どうしても以前のように付きあう気になれなかったのは


彼女


藤木 百花の存在があったから。



藤木 百花が俺にとって輝いて見える一つの理由は


彼女の眼が澄んでいるから・・・。


その、濁りを知らない心に自分には無いものを感じて惹かれてしまう。


そして、彼女の眼に映る自分が醜く感じて

彼女との距離を縮めようと自分からは踏み出せないでいた。





自分が近付くことで




彼女を汚してしまいそうな気がして怖かった。