それからあの子と俺は、少ししゃべるようになった。

優も交えて3人で。



レジを打ってくれる間のほんの少しの時間。


その時間を稼ぐかのように買うものが増えていた。


つかの間の時間だったけれどすごく楽しかった。



いつもなら簡単に女に声をかけ軽く話をしてすぐに誘いだせる。


そんな俺が


未だあの子の名前すら聞き出せていなかった。