ケーキを切りながら彼女が

「思い出すよね・・・・ライオンとウサギがのってたよね。」


少し淋しそうにそう言う彼女を見て


「うん・・・喜んでたよな・・・


いつか今度は、同じように


毎年


俺達の子供をお祝いしてやりたいね。



家族揃って


毎年


ライオンとウサギのケーキ買ってさ




そう出来るように俺頑張るから・・・・


百花と将来の子供たちを


守れる男にちゃんとなるから・・・・


もう少し待ってて


信じて待ってて欲しい。」




「うん」


彼女は深く首を縦に振ってくれた。




片手に包丁を持ったまま。



「包丁 こえ~よぉ(笑)」

「あっっ!!ごめんんん。。。」