「ごめんね。こんな話で・・・。暗くなっちゃうよね。」

無理矢理元気そうな声を出して、立ち上がった

その時

ガチャ!!

「やっぱりダメ・・・ドアを挟んでなんて聞いてられないよ。」


「・・・・」


「今、わかった。あたし、あなたが好き・・・。あなたが悲しんでるの放っておけないもん。」


「あたし・・・春嬉が好き・・・・・」


「・・・・ちょっと待って・・・嬉しいけど・・・

今は・・今の俺は・・・・」



彼が何かを言いかけたけれど、それを遮るようにキスをした。


少し間をおいてから、春嬉の腕が背中にまわってギュッと温かさがと同時に淋しさも伝わってきた。