沙月が優の脱げかけている靴をちゃんと履かしてやりながらまた続けた。

「でもしばらく見てて、安心してね。それで・・それから出発した。

留学しに・・・ほんとありがとう。お陰で安心して勉強も出来たし、大きい仕事も任せてもらえそうやし・・・ほんと感謝してます。ごめんね困らせて・・・怒った??」

「別に怒りはしないけど、んんーちょっとビックリ。まあまあそらそうだよな。自分の子
3年以上会ってない奴に預けんだもんな。」


「俺も優としばらく一緒に居れてよかったよ。あのままじゃ俺腐ってたかも・・・だし。」

「えっ?なんで?なんで腐ってんの?」

「・・・いやなんでもないけど・・・いい経験だった。いろいろあったけどね・・・


・・・楽しかったよ。

優と一緒に居れてほんとよかったよ。」

少ししみじみと優を見ながらボソッと言った。


そんな話をしているうちに駅に着いた。