「あっ!!ママだぁ~!!!!」

そう言った優の顔を、俺は一生忘れることはないだろう。

俺には見せた事のない笑顔・・・・

笑顔以上の歓喜の顔だった。


沙月を見つけた時の優は一瞬にしてはじける様な満面の笑顔になった。

そして、俺の手から小さなその手はすっーーと離れて走って行った。

何の戸惑いもなく

すっと・・・・