「若いご夫婦で羨ましいね~~。あだしだってそんな時もあったんだげどな・・・。」


あの時、コテージの近くにあるスーパーとは言えないほどの小さな店屋の

丸くてコロンとしたおばさんが、レジで俺たちを見て笑顔で言ってきたのを思い出す。



彼女と顔を見合せて笑ったっけ・・・。



その日の晩はそのおばさんの店で調達した材料でカレーにしたんだ。

優も上達した俺のカレーを「オイチイなぁ」って沢山食べてくれた。