いつも、ももちゃんを降ろす場所で彼女は待ってくれていた。

初めて食事をした時以来、彼女は遅れてくることは無かった。


そんなしっかりした性格が

益々彼女を凛としてみせた。



夏らしい白のワイドパンツに

ホルターネックの黒のトップスに

ツバの大きい帽子をかぶって


車に気づき手を振ってくれている。


その笑顔がいつもの通り可愛く

その笑顔を見るたびに今日話をしようと思っていた事がすべて吹っ飛んでしまって


いつも恋愛初心者になってしまう。


彼女には、嘘や、見栄や、でまかせなんかもすべて見透かされそうで


そんな事は通用しないような


そんな事をすればすぐに嫌われてしまいそうなそんな感じがする。



だから、優と一緒にいる時のようにかっこつけたりせずに

自然でいれるように感じる


その反面

少しぐらいはかっこをつけたいような少し不思議な気分になる。