一番喜んでたくさん食べてくれたのは、ポテトサラダ。


モリモリ食べる優を俺は微笑みながら見ては


自分が小さい頃、妹と二人美味しそうに食べる姿を

微笑んで見ていた母親の姿が浮かんだ。



「オイシイナァ」と言う優を見ては

今度はもっとうまいものを作ってやるからなっと意気ごむ俺を映すかのように


料理の本が少しずつ増えてきている。



未だシャワーの苦手な優に手こずりながら風呂に入れる。



風呂上がりパンツを履かずに走り回る優を追いかけ捕まえる。



鏡の前で二人並んでマネするかの様に同じ動きで歯を磨く。



新聞を読んでいる俺の横で、絵本を見ている優。



一緒になって昼寝して

寝かせてるつもりがこんなに早く寝たのは小学生以来ってぐらいの時間に寝ていたりする。




そんなデコボコのなんだかぎこちない二人が


少しずつ二人の生活を築きあげるかのように



二人の好きなもの

好きな場所

好きな音楽

居心地のいい場所が決まってきて


そして二人が段々と似てきている様に感じた。



二人が少しづつ、ヒトツになれてきたように感じた。