沙月にも同じことを話した。


そして

「俺はホストになるよ。


親父みたいにあくせく働きたくないからさ。


やっぱ金でしょ?!」




軽くそう言った俺に彼女は悲しそうな目で見た。

そして



「お金しか見えない男なんていらない・・・。


ちっともあたしのことなんて見てくれてなかったんだね。」


そう彼女は言った。



それから丁度一年ぐらいたった時、沙月から電話があった。



「もしもし、どうしてる?」

その時、俺はNO.1になった時期だった。


だから、一番調子に乗っていて


一番偉そうだった・・・と思う。



だから、少し冷たく「ホスト」

「お前の嫌いなホストだよ。」と答えた。



彼女はまた淋しそうに


「そう・・・。」と答えただけだった。


今になっては何故、

彼女が「お金しか見えない男なんて・・・」

と言ったのか

一年後

何故突然電話をかけてきたのかがわかった気がした。



そう、アイツ、優晴ができたから・・・