「どこに行こうかな。どっか行きたいとこある?」


コンビニもすぐに見えなくなって、信号を待ちながら彼女の方を見てそう言った。


「ん~ん。あたしはもうご飯食べちゃったんでどこでもいいですよ。

コーヒーが飲めればいいかな。」

ニコッと笑って彼女が言った。



「コーヒーと・・・」そう言って後ろに座っておとなしい優に


「優は何が食べたい?」

・・・・返事がない。



バックミラーを少し動かして優を見たと同時に


彼女が「優ちゃん寝てる!!」

二人で顔を見合せてクックックと笑った。



「なんかいっつも寝てるな。コイツ。」


「でも、かわいい。  あっカレーだったんですよね?予定は。

前に行ったファミレスなら子供用のカレーもあったと思うし。コーヒーもあるし。

また、あそこ行きます??」



「えっ。またファミレスでもいいの??」


「いいですよ、全然!

 あたし結構友達と行きますよ。

ゆっくりしゃべれるし時間気にしなくていいから。気楽でしょ?!」



「じゃあ。また行こっか。」

彼女と決まった店ができたような気がして少し嬉しかった。



でもファミレスだったけれど・・・。