俺の両親はいたって普通。


特に親父は朝の6時に起きて7時前には仕事に向かう。

残業がある時以外はいっつも帰宅は19時。

ゴルフに行く訳でも

賭け事をする訳でも

おねえちゃんのいる飲み屋に行く訳でも無い。



ただ少しお酒を晩飯の時に飲むだけだった。


そんな親父を俺はずっと



何が楽しいんだろう。



俺はこんな風になりたくない。



そう思ってた。



だから、18のクリスマスの前に学校を辞めた


受験にむけて勉強勉強の毎日のクラスの奴らを見ていたら

このままだったら俺も親父みたくなってしまうと思ったから。




『取りあえず高校ぐらいは・・・あとちょっとなんだから・・・』


口を揃えて言う大人の当たり障りのない

夢の無い

その場しのぎの言葉も無性に腹がたったから。