私こと和宮樹はプロ作家ではありません。
あくまで私がこれまで教わってきたことや学んできたことを基に本書は作成されております。
ゆえに本書にそぐわない作品が粗悪なものであるということは断じてありません。
又、本書は携帯小説向けに作成されており、その他の形態(紙媒体の小説、web小説)の小説向けではありません。
以上を心に留めて目を通していただければと思います。
又、本書は随時更新していきますが、その過程で既に掲載した内容を修正する可能性がありますことご了承下さいますようよろしくお願い致します。
皆さんは小説を書こうと考えたとき、何をまず最初に頭に思い浮かべるでしょうか?
テーマ?
登場人物?
シーン?
ジャンル?
色々あると思います。
けれどもいざ書き始めようとしたとき、案外と気にしていないことがあります。
それは何か?
小説の基本フォームです。
小説、特に携帯小説では文章のレイアウトそのものに関してはほぼ自由なのですが、それはこの“携帯小説”という世界を一歩出てしまうと一切通用しなくなります。
とはいえ、何も全てをいわゆる縦書きの書籍、出版物の小説と同じ書き方にする必要はありません。
何故なら紙媒体の小説と携帯小説とでは表示のされかたから1ページの表示可能文字数も違うのですから。
けれども。
注意をしておいて損がない。
むしろ書籍化することを目指しているならば必ず気を付けておかなければならないものがあります。
それは書籍だからとか携帯だからとかというものではなくて、小説を書く上でどの媒体でも通ずる基本的なこと。
長くなりましたが、それをここでは紹介していきます。
『序』でも書きました通り、文章の大まかなレイアウト等は基本的に自由だと私は考えています。
なのでこれから書くことは細かいことになりますが、それゆえに重要なことともいえます。
《 「」、──、…… 》
この3つを皆さんはどのように使われていますでしょうか?
“「”が一段下げず(携帯の場合は1マス空けず)書く、ということは誰しもわかっていることでしょうけれど重要なのは“」”の部分。
例えば、
■
「ふぅ。珈琲でも飲むか。」
■
と、表記していませんか?
これは×。
この場合、
■
「ふぅ。珈琲でも飲むか」
■
というふうに最後の“。”は取りましょう。
これは余分な行為で、編集の目から見れば添削の対象となります。
一部の超大物作家であれば“作風”として受け入れられますが(有名なのは吉本ばなな先生)、一般的には添削対象となります。
次に“──”。
これは罫線(けいせん)と呼ばれるもので“間(ま)”を作ったりするときに使います。
例えば、
■
「──そうか!!」
俺はいくつもの違和感というピースが急速に組まれていくのを感じた。
■
といった感じに。
これの注意すべき点は“2本でひと組”であるというところ。
たまに“-”を使われている方を見受けられますがこれだと“--”という具合に間が開いてしまうので適切ではありません。