「橋ちゃん、肩出過ぎじゃない？濡れてるよ」
「あ、う、うんっ、じゃあもう少し傾けて良い…？」
「……うん」
な、な、何でしょうこの言われもない恥ずかしさは！！
「…あのさ。これ、俗に言う、相合い傘っていうのだよね」
「えっ！そ、そうだねっ！」
菱くんから言い出すとは思っておらず変にあたふたしてしまう。
と、ここで菱くんは耐えきれなくなったのか、ふはっと吹き出して笑い始めた。
「橋ちゃん…」
「な、何っ？」
「すごく面白いね」
「…ええ！？」
何を言われるかと思いきや、面白い！？
いったいどこがつぼにハマったのかは分かりませんが、
「…あ、ありがとう…？」
と言ったところ、菱くんは急にあははっ！と笑い出した。
こんなに笑ってる菱くん初めて見た…。
なんだか嬉しくなってしまい、釣られて私もあははと笑ってみる。
「もーほんと、橋ちゃんは飽きないね…」
「私も菱くんといるのいつもドキドキするし、楽しいと思ってるよ！」
「ふふっ、かわいい」
「っ//」
そんなかっこいい顔でそんな甘ぁい言葉を言われては真っ赤になるのも当然のことですよね…！？
「あ、そうだ。相合い傘と言えばね」
「え？」
