先程の優しい王子様な菱くんは何処へやら…
さも悪気のないように微笑む今の菱くんは大魔王様にしか見えません…!!
「ひ、菱くん!!////」
「キスしたわけじゃないもん。みたらし取ってもったないから食べただけだよ?」
「もんって…!!」
子供ですか!?いやかわいいですけれども!←
「も、もうっ!////」
「ご馳走でした」
「な、ななっ////」
「ん?お団子食べ終わったから…あれ、もしかして自分のことだと思ったの?かーわいい」
「~~~っ//////」
「─ふっ、あっはは!ごめんごめん。イジメすぎちゃったね、ふっくくっ…」
「わっ、笑い過ぎ!!」
「はいはい、ほら、そろそろ行くよ…ふふっ。顔真っ赤」
「誰のせいだと思って…!!」
「怒んない怒んない。ほら、俺気まぐれだから」
全っ然理由になっていません!!!!
つーんと菱くんがいる位置とは逆向きに顔を背けると、よしよしと頭を撫でてきて。
「ごめんね?」
「……ゆ、許す」
自分でも自覚する程菱くんには甘いなと思う私でした…。