~気まぐれ男子と勉強。~
「…で、この点数はどうしたの?」
「すみません…」
「いや、だからね、謝ってほしいんじゃなくて勉強をしてほし…」
「すみません…」
「…あなた、私の話聞く気ないでしょ」
「すみません…」
「」
──────…。
「─で、呼び出されたと…」
「うん…ショック過ぎて教科担当の先生の話全然耳に入ってこなかったよ…」
「橋ちゃん、放心状態だったんだね」
こんにちは…テンション底辺でお送りします、橋in菱家、です。
まあ、ご覧の通り、やっちゃいました。
高校で…テストで…アヒル。
小テストだったからまだしも、しかし成績には影響するとだけあり、ダメージは相当です…。
「うーん…橋ちゃん、そんなに成績悪くなかったような気がするけど…」
「他の教科は大丈夫だったの。でも…どうしても、生物だけは……」
そうなんです。私は生物が全くといっていいほど出来ないんです。
「語句とかは覚えればいいからわかるんだけど…」
「あー、分が悪かったね」
「うん…抜き打ちで濃度計算だされるとは…」
「公式とか、覚えた?」
「……微妙なの…。他の勉強もあるし、何より今まで語句だけでよかったのに今更計算問題をしなければならないという現実がこの期に及んで受け入れられなくて…」
「それは俺も同感」