ガラッ……





突然開かれたドア。




そこには




「部長っ!」





黒縁メガネの高身長男子。


腕を組みながらすました顔でドアに寄りかかっている。




ま、まずい…っ。





すると部長の目がキラリと光った。







「ぶ、ぶちょ「ななせくん、相良 棗 の調査は進んでるのかな」」






そう言って部長は不敵な笑みを浮かべた。



「い、いやそれ、は…」




あたしは背中に変な汗を流しながら部長から目をそらした。





やばいっ、全く相良くんの情報つかめてないのに…っ。


私はなにも言えず俯いた。



すると部長は はぁ〜 とため息を漏らし、



「やっぱり…。しっかりしてくれよななせくん!!


じゃなきゃ、新聞部は廃部になるんだぞ!?」




う…っ。


痛いところをつかれてしまった。





そう。


実はあたし、新聞部なんです。


そしてその新聞部、廃部の危機に晒されているのです。




それを防ぐ方法、それは



今までで一番でかいトップニュースを記事にすること!




そしてそのトップニュースにふさわしいのはそう、


学園の王子、相良 棗 くんなのだ。