駅のホームで電車を待っていると、同じ制服を来た人が何人かいるのがわかった。
なんだか寂しくなってきたから、辺りを見回すと、
「莉緒、おはよ。」
「怜音!!」

莉緒っていうのは私のことで、怜音は、中学の時から付き合ってる私の彼氏。
幼なじみなんだ。


校門に足を踏み入れると、数日前まで満開だったかんじの桜が、ぶわーって、散って行ってた。
今日は風が強いから、一日で散っちゃうんだろうな。


私が行った時には、もう既にクラスが発表されていて、怜音とは1番離れたクラスになってしまった。
教室に入ると、同じ中学だった人はいなかった。
荷物を机に置いた後、話す相手を探していると、
「ねぇねぇ、中学の時バスケ部だったよね?」

と、三人組に声を掛けられた。

「うん!なんで知って…」
「知ってるよ!だって選抜選ばれてたでしょ!覚えてない…?」

あ!思い出した!バスケの選抜の時にフォワードやってた祐奈ちゃんと、センターやってた夏希ちゃんと、確か、、フォワードだった咲来ちゃんだ!

確認すると、やっぱりそうだった。
みんなも私もバスケ部に入る予定らしい。
同じ高校で、同じクラスになれたなんで超ラッキー!
すごい嬉しかった。