国、社、英、数の4教科が終わり、昼休みに入った。
空はすっかり晴れていた。

昼食を早く食べ終わった私たちは、少し校内を散歩する事になった。

体育館の裏では、誰かが誰かに告白してたから急いで隠れた。

そーいえば、バスケ部って強いのかな?
かっきーに訪ねると、
「強い方だと思うよ〜。県大会ベスト8には入ってたんじゃないかな〜。」

そんなに強いんだ!
早く部活始まるのが楽しみだなっ♪
でも仮入部期間とかがあるから結構先なんだっけ。
じれったいな〜。

「ねーさ!男バスにいた純哉先輩ってちょーかっこよかったよね!」
「あーね!バスケうまいし完璧な人だったよね〜」
「あ〜いたね〜!」

純哉先輩ってゆー先輩はそんなにかっこよかったんだ。

「その純哉先輩って人は高校どこ行ったの?」
少し気になったので聞いてみた。
「うーん。それが誰も知らないんだよね〜。多分バスケで高校行ったんじゃないかな〜?」
「そーなんだ〜。」

自分の中学ではすっごいうまいっ!って人はいなかったよな〜。

先輩のこと、また思い出しちゃった。
先輩は、憧れの先輩。
でも、好きなの。
よく考えてみると、やっぱり好きみたいなんだ。
好きな人が2人って、小学生みたい。
こんな事、誰にも言えない。
でも、怜音とはもう別れたんだから、好きな人を1人に絞ってもいいんじゃない?
そっか…。
怜音とは、もう付き合ってないんだ。
好きっていう気持ちに囚われ過ぎてたのかな。自分は。

キーンコーンカーンコーン……

「あっ!予鈴なった!行こっ!」

私たちは教室へ走った。