凌哉くんへの想いに鍵をしたまま数日が経ち、学校は期末テストが近づいてきて生徒も先生もピリピリとしていた。
毎日テスト勉強に追われていた私は、なんだか気がまぎれているのかモヤモヤとした気持ちから少し開放されいた…
しかし、期末テストを一週間後に控えた日…また私をモヤっとさせる出来事が…
「…え?明日の午後に妃華ちゃんと一緒に勉強…?」
昼休みが終わり席についた私に、後ろから話しかけてきた凌哉くんにニコニコしながら誘われた。
「そ。妃華がお前に会いたいんだってさ。明日から午前中で授業終わるし昼飯食いがてらテスト勉強でもって…行くだろ?」
「え…えっと…」
どうしようかな…凌哉くんと過ごせるのは嬉しいけど、正直妃華ちゃんとは会いたくないかも…
どうせ凌哉くんとの仲良しぶりを見せつけられるんだろうから、わざわざヤキモチを妬きに行く必要もないよね。
「来いよ。俺はお前と外で飯食いたいし、そのあとも勉強だけど一緒にいられるなら嬉しいし」
凌哉くんは待ちきれないような顔で、ニコニコと笑って言った。
こんな顔を見たら断れないな…断りたくないって自分もいるけど、やっぱり妃華ちゃんと会いたくないよ…どうしよう…
ガラガラ…
数学の先生が教室に入ってきて後ろを向いて凌哉くんと話していた私は、返事を出さずにとりあえず前を向いた。
すぐに返事をしなくて助かったけど…この授業が終わったらきっとまた凌哉くんは明日の事を聞いてくるよね…
行くか断るのか今のうちにちゃんと決めておかないとな…
てゆうか、そもそも凌哉くんと妃華ちゃんとテスト勉強して意味あるのかな…?2人が頭いいのかどうか知らないし。
私は元々勉強苦手だから2人に教えることもできないし、それに妃華ちゃんは学校違うんだから一緒に勉強しても意味ないんじゃ?
凌哉くんと会いたい口実だってバレバレだよね。だったら2人きりで会えばいいのに…私も交えて会おうとしてるのはどうしてだろう…
「この間の小テスト返すぞ~名前を呼ぶから取りに来なさい」
数学の教師が生徒の名前を呼び、数日前にやった小テストを返し始める。しばらくすると私の名前も呼ばれ、私は席を立ち先生の所へ小テストのプリントを取りに行った。
「萩原。もう少し頑張りなさい」
「…は、はーい」
返された小テストを見ると…点数は41点だった。
数学苦手なんだよね…勉強は全般ダメだけどその中でも特に数学ができない。
期末までにちゃんと勉強しておかないとな…せめて50点は取りたいし。
「沙世!お前何点だった?」
席に戻ると、凌哉くんが私の後ろ髪を引っ張って聞いてくる。
「えっ、あの……あ!」
手に持っている小テストを隠そうとすると、凌哉くんは後ろから腕を伸ばし強引に奪う。
「…ぷ」
「わ、笑うことないでしょ!」
プッと笑う凌哉くんに、私は恥ずかしくなりながら小テストのプリントを奪い返す。
「もっと勉強しろよな」
「わかってるよ…期末までにちゃんとするもん!」
「こんな計算問題簡単じゃねえか」
「簡単じゃないよ…私数学はすっごく苦手で………」
ふと凌哉くんの机の上に無造作に置いてある小テストを見ると、点数は98点!私は驚いて二度見してしまい目を大きく見開いた。
きゅ、98点!!?
うそ…凌哉くんて勉強出来るんだ…
頭悪そうには見えないから、まあ普通レベルだと勝手に思い込んでたけど…ここまでできるとは…!かなりびっくりだよ。
「では答え合せをします。期末テストまであと一週間だからね~気を引き締めなさい。平均点より下の人は夏休み補習を受けてもらいますよ」
え゛っっ…補習!!?
先生のその言葉を聞き私は頭が真っ白になった。
補習なんて冗談じゃないよ…
ただでさえ学校嫌いなのに、夏休みまで来なくちゃ行けないなんて地獄…
つん…
すると、後ろから私の背中を指で突っついてくる凌哉くん。私が後ろを向くと、凌哉くんは小声で私に耳打ちをして話始めた。
毎日テスト勉強に追われていた私は、なんだか気がまぎれているのかモヤモヤとした気持ちから少し開放されいた…
しかし、期末テストを一週間後に控えた日…また私をモヤっとさせる出来事が…
「…え?明日の午後に妃華ちゃんと一緒に勉強…?」
昼休みが終わり席についた私に、後ろから話しかけてきた凌哉くんにニコニコしながら誘われた。
「そ。妃華がお前に会いたいんだってさ。明日から午前中で授業終わるし昼飯食いがてらテスト勉強でもって…行くだろ?」
「え…えっと…」
どうしようかな…凌哉くんと過ごせるのは嬉しいけど、正直妃華ちゃんとは会いたくないかも…
どうせ凌哉くんとの仲良しぶりを見せつけられるんだろうから、わざわざヤキモチを妬きに行く必要もないよね。
「来いよ。俺はお前と外で飯食いたいし、そのあとも勉強だけど一緒にいられるなら嬉しいし」
凌哉くんは待ちきれないような顔で、ニコニコと笑って言った。
こんな顔を見たら断れないな…断りたくないって自分もいるけど、やっぱり妃華ちゃんと会いたくないよ…どうしよう…
ガラガラ…
数学の先生が教室に入ってきて後ろを向いて凌哉くんと話していた私は、返事を出さずにとりあえず前を向いた。
すぐに返事をしなくて助かったけど…この授業が終わったらきっとまた凌哉くんは明日の事を聞いてくるよね…
行くか断るのか今のうちにちゃんと決めておかないとな…
てゆうか、そもそも凌哉くんと妃華ちゃんとテスト勉強して意味あるのかな…?2人が頭いいのかどうか知らないし。
私は元々勉強苦手だから2人に教えることもできないし、それに妃華ちゃんは学校違うんだから一緒に勉強しても意味ないんじゃ?
凌哉くんと会いたい口実だってバレバレだよね。だったら2人きりで会えばいいのに…私も交えて会おうとしてるのはどうしてだろう…
「この間の小テスト返すぞ~名前を呼ぶから取りに来なさい」
数学の教師が生徒の名前を呼び、数日前にやった小テストを返し始める。しばらくすると私の名前も呼ばれ、私は席を立ち先生の所へ小テストのプリントを取りに行った。
「萩原。もう少し頑張りなさい」
「…は、はーい」
返された小テストを見ると…点数は41点だった。
数学苦手なんだよね…勉強は全般ダメだけどその中でも特に数学ができない。
期末までにちゃんと勉強しておかないとな…せめて50点は取りたいし。
「沙世!お前何点だった?」
席に戻ると、凌哉くんが私の後ろ髪を引っ張って聞いてくる。
「えっ、あの……あ!」
手に持っている小テストを隠そうとすると、凌哉くんは後ろから腕を伸ばし強引に奪う。
「…ぷ」
「わ、笑うことないでしょ!」
プッと笑う凌哉くんに、私は恥ずかしくなりながら小テストのプリントを奪い返す。
「もっと勉強しろよな」
「わかってるよ…期末までにちゃんとするもん!」
「こんな計算問題簡単じゃねえか」
「簡単じゃないよ…私数学はすっごく苦手で………」
ふと凌哉くんの机の上に無造作に置いてある小テストを見ると、点数は98点!私は驚いて二度見してしまい目を大きく見開いた。
きゅ、98点!!?
うそ…凌哉くんて勉強出来るんだ…
頭悪そうには見えないから、まあ普通レベルだと勝手に思い込んでたけど…ここまでできるとは…!かなりびっくりだよ。
「では答え合せをします。期末テストまであと一週間だからね~気を引き締めなさい。平均点より下の人は夏休み補習を受けてもらいますよ」
え゛っっ…補習!!?
先生のその言葉を聞き私は頭が真っ白になった。
補習なんて冗談じゃないよ…
ただでさえ学校嫌いなのに、夏休みまで来なくちゃ行けないなんて地獄…
つん…
すると、後ろから私の背中を指で突っついてくる凌哉くん。私が後ろを向くと、凌哉くんは小声で私に耳打ちをして話始めた。