コンコン
「…ん」
沙世を抱きしめながら少しウトウトしてしまった俺は、部屋のドアをノックする音で目が覚めた。
誰だ…?
眠っている沙世を起こさないようにそっと離れてベットから降りて寝室を出ると、部屋のドアを開けた…
ガチャ…
「夜遅くにごめんなさいね。寝てました?」
部屋をノックしたのはペンションの店主の奥さんで、手には氷と薬を持っていた。
「いえ、起きてました」
本当は寝てたけど。
「氷が足りないかと思って…あと良かったらお薬を」
「すいません」
俺は奥さんから氷が入った袋と、薬の箱を受け取る。
「何かあったらいつでも言ってくださいね」
「わかりました。ありがとうございます」
奥さんにお礼を言って部屋のドアを閉めると、俺はどこかホッとしたようにため息をついた。
もし奥さんが来なかったら…
俺は沙世に何かイケナイことを、しでかしていたに違いない。
具体的か事はわからないが、セクハラとかそういうレベルではないということは確実だ。
危ね。
俺は氷と薬をリビングのテーブルに奥くと、ポケットにいれていたスマホを出して写真の入っているフォルダーアプリを開いた。
何枚かスマホで撮った写真を指でスライドしていくと…
「付き合って二年経つまで性行為禁止!」と 白い紙に達筆な字で書かれているものをカメラに収めた一枚がある。
これは沙世の母親が書いたもので、誕生日プレゼントでもらった本の中に挟まっていたものだ。
すごくびっくりしたけどこれは沙世の母親からのメッセージで、後日会った時に向こうからこの件を話をされた…
沙世の母親いわく、とりあえず付き合ってそれなりに経ってから…というお願いらしい。母として娘を想うってこその行為だった。
ちなみに沙世はこの出来事を知らないから、俺もあえて言ってない。
沙世の性格からして、お母さんに対して怒りそうだし…
そして俺は沙世の母親と改めてその約束をして、自分に念をかけるようにこうしてその紙を写真に撮って、スマホの中に持ち歩いている…
ここで約束を破ったら、沙世の親からの信頼ががた落ちだし…とにかくやるしかない。とりあえず二年付き合ってからじゃないと…
長いようだけど…俺はやる。
ちゃんと約束を守って見せる。
…でもさっきは危なかった。
あんなかわいい事やられたら、我慢出来なくなるよな。
「ふぅ…」
俺は深呼吸して平然を保つと、氷を持って沙世の寝ている寝室へ向かう。
沙世はよく寝てるみたいで、タオルケットをかぶりスースーと寝息を立てていた。
俺はベット横の棚に氷を置くと、寝ている沙世の頬にそっとキスをした…
なんでこんなにかわいいだろ。
ただ寝てるだけなのに…
薄暗い部屋で俺は沙世の寝顔を眺めながら、沙世の事だけを考えていた。
二年先まで当然待つつもりだけど…
あんまりかわいい事ばっかりするなよ。
そんな事を思いながら、寝ている沙世の頬をプニッとつねる。
「…んー」
沙世は少し体を動かして、眉をしかめていた。
俺はクスクスと笑いながらそれを繰り返して、沙世にいたずらをしまくった。
「好きだよ」
そして自然にポツリとつぶやいていて、めちゃめちゃ恥ずかしくなった。
これは俺だけの秘密…
「…ん」
沙世を抱きしめながら少しウトウトしてしまった俺は、部屋のドアをノックする音で目が覚めた。
誰だ…?
眠っている沙世を起こさないようにそっと離れてベットから降りて寝室を出ると、部屋のドアを開けた…
ガチャ…
「夜遅くにごめんなさいね。寝てました?」
部屋をノックしたのはペンションの店主の奥さんで、手には氷と薬を持っていた。
「いえ、起きてました」
本当は寝てたけど。
「氷が足りないかと思って…あと良かったらお薬を」
「すいません」
俺は奥さんから氷が入った袋と、薬の箱を受け取る。
「何かあったらいつでも言ってくださいね」
「わかりました。ありがとうございます」
奥さんにお礼を言って部屋のドアを閉めると、俺はどこかホッとしたようにため息をついた。
もし奥さんが来なかったら…
俺は沙世に何かイケナイことを、しでかしていたに違いない。
具体的か事はわからないが、セクハラとかそういうレベルではないということは確実だ。
危ね。
俺は氷と薬をリビングのテーブルに奥くと、ポケットにいれていたスマホを出して写真の入っているフォルダーアプリを開いた。
何枚かスマホで撮った写真を指でスライドしていくと…
「付き合って二年経つまで性行為禁止!」と 白い紙に達筆な字で書かれているものをカメラに収めた一枚がある。
これは沙世の母親が書いたもので、誕生日プレゼントでもらった本の中に挟まっていたものだ。
すごくびっくりしたけどこれは沙世の母親からのメッセージで、後日会った時に向こうからこの件を話をされた…
沙世の母親いわく、とりあえず付き合ってそれなりに経ってから…というお願いらしい。母として娘を想うってこその行為だった。
ちなみに沙世はこの出来事を知らないから、俺もあえて言ってない。
沙世の性格からして、お母さんに対して怒りそうだし…
そして俺は沙世の母親と改めてその約束をして、自分に念をかけるようにこうしてその紙を写真に撮って、スマホの中に持ち歩いている…
ここで約束を破ったら、沙世の親からの信頼ががた落ちだし…とにかくやるしかない。とりあえず二年付き合ってからじゃないと…
長いようだけど…俺はやる。
ちゃんと約束を守って見せる。
…でもさっきは危なかった。
あんなかわいい事やられたら、我慢出来なくなるよな。
「ふぅ…」
俺は深呼吸して平然を保つと、氷を持って沙世の寝ている寝室へ向かう。
沙世はよく寝てるみたいで、タオルケットをかぶりスースーと寝息を立てていた。
俺はベット横の棚に氷を置くと、寝ている沙世の頬にそっとキスをした…
なんでこんなにかわいいだろ。
ただ寝てるだけなのに…
薄暗い部屋で俺は沙世の寝顔を眺めながら、沙世の事だけを考えていた。
二年先まで当然待つつもりだけど…
あんまりかわいい事ばっかりするなよ。
そんな事を思いながら、寝ている沙世の頬をプニッとつねる。
「…んー」
沙世は少し体を動かして、眉をしかめていた。
俺はクスクスと笑いながらそれを繰り返して、沙世にいたずらをしまくった。
「好きだよ」
そして自然にポツリとつぶやいていて、めちゃめちゃ恥ずかしくなった。
これは俺だけの秘密…