王様の質問をあとみんなが一斉に注目すると、柳田くんは恥ずかしそうに頭をかいた。
「うーんと…今は……いないです」
………はい?
柳田くんのその言葉に固まる私。
ちょっと!
あなた私に春子の事好きだって言ってませんでした!!?
ちらっと春子の事を見ると、悲しそな顔をして俯いていた。妃華ちゃんは難しい顔をしたあと「そっか~」と言って笑顔を見せた。
多分、この中で柳田くんの気持ちを知ってるのは私だけだよね?
あ、もしかしたら凌哉くんも知ってるのかな?とにかく後で柳田くんに、どういう事なのか追求しなきゃ!
「どんどん行くよー!王様誰だ~?」
「はい…」
う…
次の王様は春子…
明らかにテンションが低くて元気がなく、まるで魂が抜けたみたい。
こんな春子見ていられないから、私から柳田くんの気持ちを言ってしまいたい!
「じゃあ…1番の人の好きな異性のタイプを教えて…」
力ない春子の声…
とりあえずこの場だけは頑張れ!
あとで話聞いてあげるからねっ
……で?1番て誰だろ???
ちなみに私は2番。
「…俺だ」
隣にいる凌哉くんが、割り箸を見てボソッと答えた。
嘘!凌哉くんの好きなタイプを聞けるってこと!?
ちょっとドキドキするな…
凌哉くんの好きなタイプって、そういえば聞いたことないし…
「好きなタイプねぇ…」
「何でもいいよ?」
溝口くんの言葉に凌哉くんは「うーん…」と考え込むと、急にスイッチが入ったようにサラッと言った。
「沙世」
え。
「おお!」
「そう来たか~」
周りがヒューヒューと盛り上がる中、私だけまだついていけてなくて1人おいてけぼり。
そんな私に気づいた妃華ちゃんが、私の肩を抱いてぴったりとくっついて来た。
「かわいい奴」
「えっ…」
なんでそうなるの!?
「だろ?そこが可愛いんだよ沙世は」
凌哉くんはそう言って、ポンポンと私に頭を撫でた。
「凌哉の好きなタイプは沙世ちゃんだってさ♪良かったね!」
「っ…!」
妃華ちゃんのその言葉でやっと凌哉くんの答えの意味が理解出来た私は、カァァっと顔が赤くなり益々冷やかされた。
そしてその後も何回か王様ゲームは進み、結構盛り上がってみんなとの距離が縮まって来た頃…
「これやったらちょっと休憩しようか~行くよー王様誰だ!」
「…俺」
最後に王様になったのは凌哉くん。
この中で一番王様が似合うな…
どんな質問するんだろ…どうせ変なこと言うんだろうな。
「…………じゃあ…5番………」
ビクッ
マジ…?
私5番なんですけど…
凌哉くんに指名されたのが私の持っている番号で、更にドキドキしておまけに緊張してきた。
王様がどんな質問をするのかみんな注目する。
「………5番が王様とキス」
へ…?
「凌哉!そういうのはナシって自分から言ったんだろ!」
「最後くらいいいじゃん」
溝口くんに責められる凌哉くんは、めんどくさそうにあくびをしながら言った。
「それに沙世ちゃんの前でキスなんていいのかよ…つーか5番て誰?」
「…………はぃ」
控えめに手を挙げた私を見て、溝口くんを初め全員がケッと笑った。恥ずかしくなる私は、小さくなって俯く。
「もしかして…お前沙世ちゃんが5番持ってたこと知ってただろ?」
柳田くんが凌哉くんに問いかける。
「うーんと…今は……いないです」
………はい?
柳田くんのその言葉に固まる私。
ちょっと!
あなた私に春子の事好きだって言ってませんでした!!?
ちらっと春子の事を見ると、悲しそな顔をして俯いていた。妃華ちゃんは難しい顔をしたあと「そっか~」と言って笑顔を見せた。
多分、この中で柳田くんの気持ちを知ってるのは私だけだよね?
あ、もしかしたら凌哉くんも知ってるのかな?とにかく後で柳田くんに、どういう事なのか追求しなきゃ!
「どんどん行くよー!王様誰だ~?」
「はい…」
う…
次の王様は春子…
明らかにテンションが低くて元気がなく、まるで魂が抜けたみたい。
こんな春子見ていられないから、私から柳田くんの気持ちを言ってしまいたい!
「じゃあ…1番の人の好きな異性のタイプを教えて…」
力ない春子の声…
とりあえずこの場だけは頑張れ!
あとで話聞いてあげるからねっ
……で?1番て誰だろ???
ちなみに私は2番。
「…俺だ」
隣にいる凌哉くんが、割り箸を見てボソッと答えた。
嘘!凌哉くんの好きなタイプを聞けるってこと!?
ちょっとドキドキするな…
凌哉くんの好きなタイプって、そういえば聞いたことないし…
「好きなタイプねぇ…」
「何でもいいよ?」
溝口くんの言葉に凌哉くんは「うーん…」と考え込むと、急にスイッチが入ったようにサラッと言った。
「沙世」
え。
「おお!」
「そう来たか~」
周りがヒューヒューと盛り上がる中、私だけまだついていけてなくて1人おいてけぼり。
そんな私に気づいた妃華ちゃんが、私の肩を抱いてぴったりとくっついて来た。
「かわいい奴」
「えっ…」
なんでそうなるの!?
「だろ?そこが可愛いんだよ沙世は」
凌哉くんはそう言って、ポンポンと私に頭を撫でた。
「凌哉の好きなタイプは沙世ちゃんだってさ♪良かったね!」
「っ…!」
妃華ちゃんのその言葉でやっと凌哉くんの答えの意味が理解出来た私は、カァァっと顔が赤くなり益々冷やかされた。
そしてその後も何回か王様ゲームは進み、結構盛り上がってみんなとの距離が縮まって来た頃…
「これやったらちょっと休憩しようか~行くよー王様誰だ!」
「…俺」
最後に王様になったのは凌哉くん。
この中で一番王様が似合うな…
どんな質問するんだろ…どうせ変なこと言うんだろうな。
「…………じゃあ…5番………」
ビクッ
マジ…?
私5番なんですけど…
凌哉くんに指名されたのが私の持っている番号で、更にドキドキしておまけに緊張してきた。
王様がどんな質問をするのかみんな注目する。
「………5番が王様とキス」
へ…?
「凌哉!そういうのはナシって自分から言ったんだろ!」
「最後くらいいいじゃん」
溝口くんに責められる凌哉くんは、めんどくさそうにあくびをしながら言った。
「それに沙世ちゃんの前でキスなんていいのかよ…つーか5番て誰?」
「…………はぃ」
控えめに手を挙げた私を見て、溝口くんを初め全員がケッと笑った。恥ずかしくなる私は、小さくなって俯く。
「もしかして…お前沙世ちゃんが5番持ってたこと知ってただろ?」
柳田くんが凌哉くんに問いかける。