「そういえば…洋平と隆也くんは?」
部屋に入ってから見かけてないけど…
「今ちょうど寝たよ。俺の小学生の時の話をちょろっとしたら2人とも寝ちゃった…疲れてたんじゃないか?」
溝口くんはそう言ってニコッと笑う。
「えっ、そうだったの!?子守させちゃってごめんね!」
「いいのいいの!俺子供好きだから♪あいつら2人とも可愛いな~俺は姉貴しかいないから、弟とか欲しかったな」
最新は苦手と思っていた溝口くんの印象が、この時ガラリと変わった。やっぱり人は見かけじゃないんだよね。
私が「ありがとう」と言うと、溝口くんは優しく笑ってくれた。
「さーて。割り箸くじは全部つくった?んじゃ、王様ゲームスタート!」
「だから俺らはやらねえっつの!」
凌哉くんのその一言で、やる気満々だった溝口くんの動きがピタリと止まる。
「えー何でぇ!!?ノリ悪いなー」
「うるせえ」
「何で?なんでやりたくないわけ!?」
溝口くんの問に、しばらく黙っていた凌哉くんは仕方なく重い口を開く。
「…沙世が俺以外の奴と何かすんの見たくないんだよ」
え…
凌哉くんはそう言うと私達から目をそらして、また不機嫌な顔をした。
「凌哉ってかわいいー」
「うるせ」
「いったぁーい!」
からかってくる溝口くんに、凌哉くんは思いっきり蹴りを入れた。
そっか。
王様ゲームって王様の言うことは聞かなくちゃいけないから、もし私と凌哉くん以外の人の引いたくじを王様が指定した場合…
私は王様の命令を聞かなくちゃいけないんだよね。
それは凌哉くんも一緒。
考えてみれば、確かに目の前で凌哉くんと私以外の人が何かやるのを見たくないかも…
この中の春子と妃華ちゃんは友達だけど、やっぱり嫉妬しちゃうかもな。
でも凌哉くんがそんなふうに思ってくれてるなんて嬉しい…
「大丈夫大丈夫!そこはちゃーんと考えてあるからさ♪」
チッチッチッと舌を鳴らす溝口くん。
「…何をだよ」
「だから~凌哉の気分を害するような命令は禁止!例えば「○番と○番がキスー」とかさ」
なるほど。
命令の種類を変えるってことか!
「とりあえず一回やってみよ♪行くよ?」
溝口くんが人数分の割り箸を持ってシャッフルさせると、私達の中央にセット。私達ひとりひとりが割り箸を取っていく中、溝口くんは最後に残った割り箸を手に持った。
「いーい?王様誰ーだ!?」
溝口くんの掛け声と共に、みんな一斉に自分の割り箸の下に書かれた番号を見る。
3番か…
自分の番号を確認して、私は割り箸を握りしめる。
「やった!俺が王様!」
王様になったのは溝口くんで、全員彼に注目する。
「じゃあ…4番の人!ズバリ初恋はいつ!?」
「私4番ー!」
王様が指定した番号を持っていたのは春子で、少し恥ずかしそうに笑う。
春子の初恋か…春子は今まで好きになった人はいないはずだから…
今柳田くんのことを好きってことは…初恋は今!?
「えっと…中1かな?」
「おお!」
あれ?中1だって…
ん?ってことは…中学の時好きな人いたの!?
うそ!聞いてないよ!!!
「その人の事…今は?」
「全然!もう過去だよっ」
柳田くんの質問に必死で否定する春子。
春子は本当に自分の事話さないからなぁ…中学の時に好きな人がいたなんて全然知らなかった。
その人って誰なんだろ。もしかして私の知らない人だったりして…だから私に話さなかったのかも…
「…というように。王様は命令ではなく「質問」をするのはどお?俺まだみんなのことよく知らないし、お互いを知る意味でもこのルールの方がよくね?」
私達から割り箸を回収する溝口くんが「な?な?」と聞くと、みんなは「そうだね」と賛成した。
確かにいいアイディア♪
王様ゲームってルール聞いただけで苦手とか思ってたけど、これなら楽しめそうだな。みんなの意外なこと知れそうだし!
「もう一回やろう~みんな割り箸取ってー」
2回目の王様ゲーム。全員それぞれ割り箸を取る。
今度は1番だ…
「せーのっ!王様誰ーだ!?」
「はーい!」
手を挙げたのは妃華ちゃん。
「えっとね~5番が…」
「俺だー」
当たったのは柳田くん。
お。春子の月が柳田くんか♪
妃華ちゃん!いい質問頼みます!
「初体験はいつですか?♪」
「ちょーーーーいっ!下ネタは禁止!」
「え~~~!」
妃華ちゃんてば…
凌哉くんは呆れ顔だけど、それ以外のここにいる全員顔を赤くなっちゃったじゃん…
「じゃあ…うーん…今付き合って人、もしくは好きな人いますかー?」
いい質問!!!
部屋に入ってから見かけてないけど…
「今ちょうど寝たよ。俺の小学生の時の話をちょろっとしたら2人とも寝ちゃった…疲れてたんじゃないか?」
溝口くんはそう言ってニコッと笑う。
「えっ、そうだったの!?子守させちゃってごめんね!」
「いいのいいの!俺子供好きだから♪あいつら2人とも可愛いな~俺は姉貴しかいないから、弟とか欲しかったな」
最新は苦手と思っていた溝口くんの印象が、この時ガラリと変わった。やっぱり人は見かけじゃないんだよね。
私が「ありがとう」と言うと、溝口くんは優しく笑ってくれた。
「さーて。割り箸くじは全部つくった?んじゃ、王様ゲームスタート!」
「だから俺らはやらねえっつの!」
凌哉くんのその一言で、やる気満々だった溝口くんの動きがピタリと止まる。
「えー何でぇ!!?ノリ悪いなー」
「うるせえ」
「何で?なんでやりたくないわけ!?」
溝口くんの問に、しばらく黙っていた凌哉くんは仕方なく重い口を開く。
「…沙世が俺以外の奴と何かすんの見たくないんだよ」
え…
凌哉くんはそう言うと私達から目をそらして、また不機嫌な顔をした。
「凌哉ってかわいいー」
「うるせ」
「いったぁーい!」
からかってくる溝口くんに、凌哉くんは思いっきり蹴りを入れた。
そっか。
王様ゲームって王様の言うことは聞かなくちゃいけないから、もし私と凌哉くん以外の人の引いたくじを王様が指定した場合…
私は王様の命令を聞かなくちゃいけないんだよね。
それは凌哉くんも一緒。
考えてみれば、確かに目の前で凌哉くんと私以外の人が何かやるのを見たくないかも…
この中の春子と妃華ちゃんは友達だけど、やっぱり嫉妬しちゃうかもな。
でも凌哉くんがそんなふうに思ってくれてるなんて嬉しい…
「大丈夫大丈夫!そこはちゃーんと考えてあるからさ♪」
チッチッチッと舌を鳴らす溝口くん。
「…何をだよ」
「だから~凌哉の気分を害するような命令は禁止!例えば「○番と○番がキスー」とかさ」
なるほど。
命令の種類を変えるってことか!
「とりあえず一回やってみよ♪行くよ?」
溝口くんが人数分の割り箸を持ってシャッフルさせると、私達の中央にセット。私達ひとりひとりが割り箸を取っていく中、溝口くんは最後に残った割り箸を手に持った。
「いーい?王様誰ーだ!?」
溝口くんの掛け声と共に、みんな一斉に自分の割り箸の下に書かれた番号を見る。
3番か…
自分の番号を確認して、私は割り箸を握りしめる。
「やった!俺が王様!」
王様になったのは溝口くんで、全員彼に注目する。
「じゃあ…4番の人!ズバリ初恋はいつ!?」
「私4番ー!」
王様が指定した番号を持っていたのは春子で、少し恥ずかしそうに笑う。
春子の初恋か…春子は今まで好きになった人はいないはずだから…
今柳田くんのことを好きってことは…初恋は今!?
「えっと…中1かな?」
「おお!」
あれ?中1だって…
ん?ってことは…中学の時好きな人いたの!?
うそ!聞いてないよ!!!
「その人の事…今は?」
「全然!もう過去だよっ」
柳田くんの質問に必死で否定する春子。
春子は本当に自分の事話さないからなぁ…中学の時に好きな人がいたなんて全然知らなかった。
その人って誰なんだろ。もしかして私の知らない人だったりして…だから私に話さなかったのかも…
「…というように。王様は命令ではなく「質問」をするのはどお?俺まだみんなのことよく知らないし、お互いを知る意味でもこのルールの方がよくね?」
私達から割り箸を回収する溝口くんが「な?な?」と聞くと、みんなは「そうだね」と賛成した。
確かにいいアイディア♪
王様ゲームってルール聞いただけで苦手とか思ってたけど、これなら楽しめそうだな。みんなの意外なこと知れそうだし!
「もう一回やろう~みんな割り箸取ってー」
2回目の王様ゲーム。全員それぞれ割り箸を取る。
今度は1番だ…
「せーのっ!王様誰ーだ!?」
「はーい!」
手を挙げたのは妃華ちゃん。
「えっとね~5番が…」
「俺だー」
当たったのは柳田くん。
お。春子の月が柳田くんか♪
妃華ちゃん!いい質問頼みます!
「初体験はいつですか?♪」
「ちょーーーーいっ!下ネタは禁止!」
「え~~~!」
妃華ちゃんてば…
凌哉くんは呆れ顔だけど、それ以外のここにいる全員顔を赤くなっちゃったじゃん…
「じゃあ…うーん…今付き合って人、もしくは好きな人いますかー?」
いい質問!!!