「うん!」


「『うん』?」


「あ……」


楓はいつも『ええ』などの返事をするのだが、『うん』と言うのは珍しかった。


楓はみるみる顔を赤くして、バッと両手で顔を隠してしまった。


「あのっ、その、これは……」


「別にいいんじゃない?悪いことじゃないよ?」

「うぅーー」


しかし、楓は何故か恥ずかしかったらしく、しばらくうーうー言っていた。


そんなことをやっていると、クレープの店の近くまで来ていた。