「ふ~ん、へ~、ほ~」

「何だよ……」


時雨は後から襲ってきた後悔と羞恥心で頬を赤くしながら目が据わっている。


「別に~?まぁ頑張ればいいじゃん。
一応、応援はしてやる。まぁ、フラれたら盛大に笑ってやるけどな」


「サイテー」


「まぁ頑張れ。そしてフラれろ」


「お前も優さんに告ってフラれろ」


「バッ!何で知ってんだ!」


「光が送る熱い視線でだいたいの男子は知ってると思うけどな」


「なっ!なんで早く言わないんだよ!」


「知ってるものかと」


「知るわけないだろ!」

仕返しに光をからかっていると、授業開始のチャイムが鳴った。