「へー、これもまた珍しいな。 で、そろそろ内容を聞いてもいいかな、楓さん?」 時雨は机に肘をついて指をくみ、その上に顎を乗せて楓の事を見た。 「そうね。休み時間もそろそろ終わる頃だし。じゃあ、私の頼みたい約束っていうのはね――」 ――私と友達になって この時、一瞬時間が止まったように時雨は感じた。