「へー、こんな所に公園があったんだね。 こっちの道は通った事がなかったから知らなかったや」 時雨は公園内をキョロキョロと見る。 楓はよく来ているのか、迷わず公園にあるベンチに向かう。 時雨は楓がベンチに座って、隣をポンポンと叩いたので、それに従って座る。 楓は最初、少し俯きがちで時雨を見なかったが、小さな声で話し始めた。