光がパンを全て口の中に収め、ゴクンと喉を鳴らしてやっと口を開いた。

「ったく、いきなりパンを入れるなよ。詰まらせるだろうが」


そう言っているものの、さっきの怒りは消え失せたようだ。


「あぁ、すまないな。そのまま喉に詰まらせてくれると静かになって助かったんだけどな」


「今度こそ殴るぞ」


「やってみなよ、またパンを突っ込んでやる」


「……ップ」


「ハハッ」


どちらともなく笑いだし、しばらく二人で肩を震わせた。