その日の夜。



「左之〜、今から吉原に行くぞ〜〜〜!」



「おっ、いいねーー!土方さんも行くか?」



「おう!勝っちゃんも誘ってみんなで行こうぜ!!」




そう言って雪、宗次郎、平助を残して吉原へ向かった男たち。




「吉原ってなんだかわかんねえけど置いてけぼりなのは納得いかない!!」



「みんないつまで僕達を子供扱いするんだろう」



そう文句をぶーたれている平助と宗次郎。



もちろん雪も置いてけぼりにされ、腹を立てていた。



「ねぇ、こっそり歳さん達の後をつけて見ない?」



ニヤリ、と子供ながらに妖しい笑みを浮かべて言うと平助と宗次郎は目をキラキラとさせながら首が千切れんばかりに縦に振っていた。



「おふでさーん!私達今日は疲れちゃったからもう寝るね!おやすみなさーい」



雪に続いて宗次郎、平助も声を合わせて「おやすみなさい」と言い、寝床に行くとふではこれでもかとばかりに目を大きく開けていた。




「普段は寝なさいと言ってもなかなか寝ないのに……」




「………………」




ふでの呟きを耳にし、源さんは胸騒ぎを感じていた。