「音無……桐……そ、っか。桐って…
桐ちゃんだったんだね……」

桐ちゃん。

昔、私が桐のことをそう呼んでいた。

あの時の桐ちゃんが

この、桐なんだ。

「思い出したよ…全部」

「黙ってて、ごめん」