志乃さんは

俺が一度来たこと


美咲を守ると言ったこと


もしかしたら、ココに戻るかもしれないが

必ず迎えに来るから


それまで頼むと言ったことを伝えた


美咲は驚くばかりで



「雅樹には…敵わないね」



『ふん、なら諦めて俺のそばにいろ』



そう言って


俺は美咲にキスをした



美咲は顔を真っ赤にして


「なっな…雅樹っ」



「全く…早く帰んな」

志乃さんが笑いながら言う



「おばぁちゃん!また来るね」


そう言って

手を振って美咲…



また来るって…

『また家出するのか?』

少しだけ

不安と笑いがあった


「産まれたら、抱いてもらいたいから」


そう美咲が笑いながら言う



……産まれたら?


抱く?


まさか……