もう覚悟を決めて呼ぼうとした
「れっーー…」
「相場ーーッ!!!!」
突然元気な声で遠くから名前を呼ばれた
そして暗い道の中から小走りで走ってきたさっきの声の持ち主、
隆弘くんだった。
「隆弘くん!!!!」
思いもよらぬ救世主に少し感謝する
「あれ、お邪魔でしたか?」
「ううん、そんなことないよ。
隆弘くん、どうしたの?」
「あ、そうそう。これ」
エナメルバックの中からガサガサと何かを取り出した。
「これ、いっそいで洗濯して乾かしてきたんだけど、まだちっと湿っぽい…
貸してくれてサンキューな!」
そう言って差し出してきたのは、部活中に貸したタオルだった
「えっ!!!!わざわざ今日じゃなくてもよかったのに!
気を遣わせてごめんね…」
言われてみれば、ミーティングが終わって先輩達に挨拶してすぐ帰ってしまっていた気がする。
「あれ?でもどうして家…」
「あー!
家はちょーどスーパーで買い物してた和也に聞いた!」
「そっか!買い物頼まれたって言ってた!」
和也もナイスタイミングと言ったところだ!
2人は私の救世主として代々崇めていこう!!!!