そして、全員がストレッチも終わりミーティングを終えて解散した。



今日はしっかりとブレザーを着てきたから、帰りも寒くなく帰れそうだ


「あ、やべ。
慧悪い、俺親に買い物頼まれてたのすっかり忘れてた。
先帰れるか?」


「うん!全然大丈夫だよ!
気をつけてね! また、明日!!」

「おう!慧も気をつけてな〜」



部活でこれでもかと言うくらいたくさん走ったにも関わらず、


和也は猛ダッシュでスーパーのある方へ走って行った。



そして、自分の家へ帰ろうとすると、

「あれ、慧今日も1人?」

ジャージ姿の樋口先輩が話しかけてきた


「あ、はい!あれ?樋口先輩ジャージ…」

「あぁそうか、この前は制服だったもんね。
あの時はジャージの下が汚れて、嫌だったからついでに着替えたんだよ」

なるほど。と納得しそれでは。と挨拶をして帰ろうとすると、


「また一緒に帰ってもいいかな?」

「えぇ!?」

思いもしない一言にびっくりする。


「なに…?」

気に食わなかったのかむつけながら問いかけられる


「いや、樋口先輩のうち逆方向じゃ…」

「まぁそうだけど、夜道は危ないから送って行くよ。
それに慧とも話ししたいしね」

ドキッ!!!!


期待してしまいそうな言葉の数々が、わたしの胸を打ち続ける。

「それじゃ…」

嬉しさにも打ち勝ち、お言葉に甘えて送ってもらうことにした