その途中でいいことを思いつく


そしてーー…




「2人とも、ハァハァ、お待たせしてすみませんでした!!!!」



走ることにはあまり慣れていないから、息切れ混じりで謝る


「わざわざ走らなくてもよかったのに」

樋口先輩が微笑みながら言うものだから、思わずドキッとして言葉が詰まる


「2人とも疲れてそうだったから急いだ方がいいと思って…」

「相場は優しいんだな〜!」

「そんなことないよ…

あ!それとこれ2人に……」

ポケットから取り出したのは、友達に配るために買っておいたアメ玉。

「「アメ玉?」」

2人の声が息ぴったりに重なって、ミラクルだ!

なんて思いながら、話をする


「私、元気がない時とか疲れてる時はアメ玉舐めるんです!

だから2人にも、どうぞ!」

「へー、アメ玉なんて久しく食べてないや。ありがとうね、慧。」

「俺もアメ玉好き!!!!
相場サンキューな!!!!

後でいただくわ!」

「どういたしまして!」

そうして、元気を2人におすそ分けしてペナルティを終わってきた部員達にもドリンクを渡しに行くため、2人と離れた。