「すみません…2人の会話がおかしくて…ふふふ」
思い出すとまた笑いがこみ上げてきて
そうこうしているうちに、いつの間にか家に着いてしまった
うちから学校までは、歩いて7分ほど
樋口先輩と話をしてると時間が過ぎるのがあっという間に感じてしまう
「和也と慧の家って隣同士なんだ」
「そうっすよ〜、慧から聞いてなかったすか?」
「うん、なに2人はそんな関係なの?」
またニヤニヤしたいたずらっ子のような笑い方でいじってきた
「ただの幼馴染ですよ。」
そしてそのいじりに即答で答えたのは私。
「慧〜〜こういう時は先輩を騙すんだよー」
「残念だったねー、慧はちょー素直ないい子なんだから」
そう言いながら私の方に樋口先輩の腕が置かれた
顔が近くて、ものすごく…
恥ずかしい…
「それじゃまた明日ね。」
「はい!今日はありがとうございました!!!!ジャージ明日返しますから!」
先輩は振り向かず、手をひらひらしながら元来た道を戻って行った。
もしかして…
わざわざ送ってくれたのかな
そう思うと嬉しさでにやけてしまいそうになる
「じゃ、また明日な慧!」
ニカっと笑いながら自分の家に入る和也
「また明日」
それを見送りながら私も家に入る
寝る前にベッドの中あっという間にすぎた1日だったと、思いながら眠りについた。