翌朝、学校に行くとまだ人はあまり来ておらず男子はが3人くらいに彩音ちゃんがもう来ていた。

「彩音ちゃんおはよ!
来るの早いね~。笑」

と、話しかけると彩音ちゃんは

「おはよ華蓮ちゃん!
今日は早く目が覚めちゃって。笑
もう早めに学校行っちゃお~と思って
さ。笑」

「彩音ちゃんえらいね~。
私だったら、そのまま二度寝しちゃう
よきっと。笑」

「だよね。笑
最初は二度寝してしまおうか悩んだん
だけど、もういいやと思って。笑」

朝からそんな話をしゃべっていると、他女子のが来たり男子がちらほら登校し始めてきた。

しばらくすると、時間になり教室に先生が入ってきた。

「みなさんおはようございます。今日も
全員出席ですね。よかったです。慣れ
ない学校で大変だと思いますが無理せ
ず頑張ってくださいね。何かあれば私
が相談に乗りますから。では、今日は
昨日言った通りロングホームルームが
2時間あります。これからの授業の流
れや配布物があるのでそのつもりをし
ておくように。では、これで朝礼を終
わるので45分までの残り5分間休憩し
てください。時間になれば、また席に
ついてくださいね。では、とりあえず
朝礼を終わります。」

先生が教室から出て行く姿をぼーっと眺めていた。

すると、彩音ちゃんが話しかけてきた。

「ねぇねぇ!華蓮ちゃん!先生ってすっ
ごくカッコいいと思わない!?私すっ
ごくタイプなんだけど!」

………はい、出ました

乙女の言葉。

私には興味のない言葉。

内心ごめん、彩音ちゃん。

私には興味のないの。

と、謝りつつ一応返事をしてみる。

「そうかな~?別にブサイクではないと
思うけど…例えばどんなところがタイ
プなの?」

「えぇー!?なんとも思わないの!?だ
って、あのカッコよさ!それにメガネ
かけてる時とかけてない時のカッコよ
さ!両方カッコいい!それにあの冷た
そうな目だけど雰囲気は優しそうでし
ょ!あと、何もかも完璧そうな感じ!
私タイプすぎてヤバイ!」

熱弁している彩音ちゃんを見ていると、本当に先生の事が気になってるみたい。

さすが彩音ちゃんだな~可愛いからきっと恋愛もいっぱいしてきてるんだろうし、男子にもモテモテになりそうだな。

「ふーん。あの先生にね~。別に私はタ
イプじゃないかな~?と、いうか興味
ないかも?笑」

そう言うと彩音ちゃんはとても驚いた顔でしばらく口をぽかーんと開けていた。

おいおい、口開いてますよ~。

「なんで!?あんなカッコいい人なかな
かいないよ!?普通惚れるよ!?あん
なカッコいい人いたら!華蓮今までに
恋愛した事ないでしょ!?」

うっ、痛いとこ突かれた

「うん…ないよ…?笑 告白はされた事
あるけど…でも、恋愛に対して興味な
かったから断り続けてきた。 笑 なん
だかどーしても人のこと好きになれな
くてさ。笑」