「初めまして。
この度このクラスの担任になりました
。東堂 祐夜 (とうどう ゆうや) と言い
ます。クラスを持つのは初めてなので
いろいろと迷惑かけると思いますが、
よろしくお願いします。」

今私のいるこの1ーAで挨拶している新しい先生。

まさかこの先生のせいで私が心苦しく切なくて辛い想いをするなんて、思ってもみなかった。

なにせ、私は恋愛なんて興味がなく乙女のように先生と禁断の恋…や先輩と…などそんなことこれぽっちも考えた事がない。

かと言って、今までに告白された事は正直言えばある…。

でも、興味がなかったため今までずっと断り続けた。

おかげで中学の頃は高嶺の花とか言われてたっけ。

まぁ、そんな事はおいといて。

私には別に恋愛は必要ないと思っている。

別に恋愛なんてしなくても生きていけるし友達といれば毎日だって楽しい。

そんなことを思いながら時計をふと見ると、もうすぐ終わりだということに気がついた。

家に帰ったら何をしようか…。

1人で考え事しているうちに終わりを告げるチャイムが鳴った。

「じゃあ、今日は1時間で終わりだが寄
り道しないように気をつけて家に帰る
こと。明日はロングホームルームが2
時間あるので、そこで配布物やこれか
らの事を話すのでそのつもりをしてお
くように。
では、みなさんさようなら。」

先生が最後の挨拶を終えるとみんなが初めて同士挨拶をし始めた。

すると、私の元にも1人の女の子がやってきた。

「初めまして!
私、白川 彩音(しらかわ あやね)って
言います!
これからよろしくね!」

私に話しかけてきたのは後ろの席に座ってた可愛い女の子だった。

「初めまして!
私は櫻場 華蓮 (さくらば かれん)って
言います!
こちらこそよろしくね!」

自分の自己紹介を終えると彩音ちゃんはたくさん自分の事を話してくれた。

すっごくおっちょこちょいな性格だということ。

家族や自分の身の上話をたくさんしてくれて、とても面白い子なんだと思った。

彩音ちゃんと2人で話していると他の女の子達も話しかけてきた。

最初と同じように自己紹介をし合ったりたくさんしゃべってとても楽しかった。

このクラスは全体的に人数が少なく女子は6人、男子は24人という、合計30人という他のクラスに比べたら少ないクラスになった。

なので、女子はみんな一気に仲良くなった。

そして、その楽しいまま学校初日は終わりを迎えた。