初めて“あの人”を知ったのは3年前。



お兄ちゃんのバスケの試合を観に行った時だった。



速くて。

しなやかで。

ボールが手についているかのようで。

シュートは絶対に入るし、

“あの人”にボールが渡ると誰も止められなかった。



私は“あの人”のようなバスケがしたかったんだ。




そう、この気持ちはまぎれもなく…