柚木に告白された後迷いに迷って未来さんに電話した。
「もしもし?未来さんですよね?」俺の声はなぜか震えていた。
「えぇ、私です。どうかしましたか?」
「俺、女の子に告白されました。どーすればいいんすかね?」

「あなたが一生男のままでいいのなら好きにしなさい、でももしも戻りたいって言う気持ちが少しでもあるのなら同じコンプレしている人と会う前に戻りなさい。」未来さんの声は少し大きく、焦っていた。
「じゃあ..........もう、戻ります。」
俺は元の女に戻る決意を下した。迷う反面怖かった。また死ぬまでの地獄を味合わなければいけないのかー......と。

「わかりました、では、あなたの知人の記憶メモリーを書き換えておきますね、ではまた明日。」女に戻ることが決定した瞬間だった。
【また、自殺しようとしそうだなー.....】

「あ!待ってください!菅谷とはもう、関係はなくなるんですか?」
「ええ、勿論。あなたが男だったという記憶もあなたと友達だったという記憶も柚木さんも全て消えてしまいます。」
菅谷ー.....
初めてできた友達。嬉しくて嬉しくてたまらなかった。でもそんな菅谷とも一生話さず関わらないのかと思うと苦しくなってきた。
【友達って関係なんかどうせすぐ終わるんだ。】
そう自分に言い聞かせて涙をも飲んで戻る決意をした。