カーテンから太陽の日差しが溢れる。
顔に光が当たって目が覚めて制服に着替えて階段を下りていく。途中の踊り場ー......俺の姿は元の私になっていた。

「おはよう、母さん」
「あら....?おはよう、けど虹恋から挨拶してくるなんていつぶりかしらね?」母は嬉しそうに笑っていた。
【あー....記憶元に戻ってる】
玄関を出て学校へ向かう。菅谷の姿なんかもちろんなかった。
桐川の生徒達が村がえって登校してる。「お...はよ」誰も返してくれないと分かっていながらも挨拶状してみた。
勿論皆ガン無視。慣れっこだよ、こんなの
そう思いながらも菅谷のことは忘れることができなかった。
「す......がや......」涙が出て、来るはずもない菅谷を呼んでいた。
ガヤガヤ....ガヤガヤ

「どーしたー?虹恋ー?」
えっ........?
菅谷があの笑顔でこっちに向かってくる。「何、泣いてんだよ笑」
記憶メモリー、書き換えたんじゃなかったー.....?
プルルルルプルルルルp......
『コンプレ社』あ・・・、
「もしもし?にこさん。アナタの大切なもの(人)だけ記憶メモリーを書き換えることが出来ませんでした。ごめんなさい」
(大切な.......人?)
菅谷のことかな


「彼が貴方にとって初めての友人なのでしょ?」

俺達、いや、わたし達は未来さんのおかげで友達のままでいれることができた。そう言えばあの警告結局.......

「あ、あの警告ですがなんでもありませんよ?只あなたの気持ちを確かめるため言っていただけです。で、お幸せに」

そう言って未来さんは電話を切った。

「菅谷ー.....ありがとう!」私は今までで一番の笑顔を見せた。生徒達の目を気にせずにー........