ガサッ


桜花が話していると突然草が揺れる音が鏡花の背後から聞こえた。


鏡花と桜花は音のした方を見る。


音は次第に大きくなり、誰かが近づいて来ていた。


そこから現れたのは鏡花の祖父だった。


「おじいちゃん!」


「鏡花か? こんなところで何してる。
昼がまだだろ?」


祖父は狩猟をしていたのか銃を持っていた。

        、、
「こんなとこで一人、猪でも出たらどうするんだ」


「えっ」