少年はそこで景色を眺める内にだんだんと、この感動を分かち合いたいと思うようになりました。

しかし、少年は習い事が忙しいことや、家柄のことがあり友達がいませんでした。


母を幼い頃に亡くしていた少年には父親と使用人しか話す相手はいませんでした。


ですが少年の父親は厳格な人でとてもこの話をできる相手ではありません。


使用人たちは畏まって話を聞くので面白くありません。


だから少年は無性に話を聞いてくれる相手が欲しくなりました。