普段人が入るのか、道はそれ程荒れていなかった。


山をしばらく歩いてやっと目的の場所に少年は辿り着きました。


そして少年はそこで見たものに感嘆の声をもらしました。


少年が見たのは山々の間に沈む太陽と、それに照らされた自分の住む村の景色でした。


少年はいつも何気なく見ていた夕日がこうも変わるのかと目を輝かせました。


それ以来、少年は習い事が終わるとすぐに山に登り、景色を眺めるようになりました。