昔々、この嶺渡村(ねわたしむら)に嶺渡という名前が付いていない、農民と侍といった区別があったずっと昔。


現在の嶺渡村に一人の少年がいました。


その少年は村をまとめている家の長男でした。


少年は跡取りとして厳しく育てられていました。

ある日少年が勉学に励んでいたとき、ふと山を見ました。


すると、少年が見た先にはぽっかりと森が開けた場所が見えました。


少年は直感で何かを感じ取り、全ての習い事が終わると、その山を登ってみることにしました。