どうも教えてくれる気がないようなので、仕方なく鏡花は話を聞く体勢を取った。


それを見た桜花は一つ咳払いをすると少しおどけた感じで話をし始めた。


「では、桜の木の昔話、始まり始まり~。
昔々……」