鏡花はというと高校のセーラー服を着て、少女の体から女性らしい体つきになっている。


そして、鏡花は昔とは違い少し明るい性格になっていた。


そして鏡花はこう質問する。


「ねぇ桜花、家はどこ?」


「どこだろうね?」


この質問は八年もの間繰り返されている。


鏡花が質問をして、桜花がはぐらかす。


これは二人の挨拶のようなものになっていた。


「はぁー、また駄目か。ま、いいや。
ねぇ桜花、何か面白い話はない?」


今回もはぐらかされた鏡花は溜め息をつきながら草の上に座った。