鏡花は恥ずかしさと心配してもらえた嬉しさの混じった返事をした。


「ん、いい子いい子」


桜花は鏡花の頭に手を置き、優しく撫でてくれた。


鏡花はされるがままだったが、少し口元が緩んでいた。



その後、鏡花は学校で習ったことや出来事など、他愛ない話をして別れた。


鏡花は桜花の住む場所を知りたがったが、いつも桜花がはぐらかしていた。



そんな話をして別れる、こんな関係が何年も続いたのだった。