地面に顔面から落ちて、感じるであろう痛みを堪える為、鏡花は目を閉じた。 「っと、危ないなー」 鏡花は両脇の下に手を入れられ、フワッと持ち上げられた。 閉じていた目をそっと開けると、少し上の方に桜花の顔が見えた。 桜花は持ち上げていた鏡花をそっと下ろしてくれた。 「走ったら危ないよ。ここら辺は滑りやすいから、気を付けてね」 桜花は優しく鏡花をたしなめた。 「は~い」